今回はスイス、ドイツ、リヒテンシュタインのトイレ事情をご紹介します。
男性向け「第12回:スイス、ドイツ、リヒテンシュタイン」はこちら
今回はスイス、ドイツ、リヒテンシュタインのトイレ事情をご紹介します。
ヨーロッパでは、その国の文化を反映したセンスのいいトイレに出会います。今回はスイス、ドイツ、リヒテンシュタインで出会ったトイレをご紹介します。
まずは、スイス、レマン湖沿いのレストランのトイレです。このトイレは水洗のスイッチを押すと、便座の上部からアームがウィーンとうなりをあげながら飛び出してきて、思わず目が釘付けになりました。そのアームはシューッと良い香りの消毒液が噴出し、便座がゆっくりと一周することで、便座を洗浄してくれます。これはとても衛生的かつ合理的なしくみです。(写真1,2)
次に、ドイツのハイデルベルグのホテルのトイレです。(写真3)ドイツは福祉先進国だけあり、宿泊したホテルには必ず障害者用の部屋が用意されていました。バスルームも車イスで入れるよう扉も広く、トイレにも手すりがあり、車イスから自力で移れるように工夫がされています。また、トイレの洗浄ボタンも押しやすい大きなパネルになっています。
(写真3)
最後に、スイスとオーストリアに囲まれたリヒテンシュタイン公国のリヒテンシュタイン公園の公衆トイレです。通常ヨーロッパの公衆トイレはチップ 20〜50¢(28〜70円)が必要で、便座が壊れていることも多いのですが、この公園のトイレは無料で、便座もプラスチックが打ち付けてあり、座り心地も悪くありません。(写真4)簡素なつくりですが、掃除のあとの水を流す溝もあり、清潔で気持ちのよいトイレでした。
(写真4)
執筆:旅行会社添乗員 梅原裕子
監修:日本トイレ協会
コーディネーター:NPO法人 都市計画・建築関連OVの会
【 関連メニュー 】