女性の排尿・おしっこのお悩み よくある質問(FAQ)

前立腺肥大症や過活動膀胱などの悩みや不安について、ドクター西澤がわかりやすく解説をします。

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Question

突然トイレに行きたくなり、我慢できません。

突然やってくる我慢できないような尿意に悩んでいます。中座できない接客の場や、通勤の途中などでも、何の前触れもなくトイレに行きたくなり、我慢ができないのです。痛みはないのですが、生活する上ではとても困っています。

(29歳 女性 T.S.)

Answer

過活動膀胱が疑われます。

我慢できないような尿意を突然感じる症状を「尿意切迫感」と言い、これは過活動膀胱の代表的な症状です。膀胱炎でも似たような症状が出ることがありますが、膀胱炎の場合は「尿の濁り」や「残尿感」「排尿時・排尿後の痛み」など他の症状が見られます。もし、そのような症状がなければ、過活動膀胱の可能性が高いでしょう。医療機関できちんと診察を受けてください。過活動膀胱であれば、抗コリン薬で症状を軽減することができます。

Question

おなかに力が入ると、尿が漏れてしまいます。

40代に入ってから、くしゃみをしたり、大笑いした時などに、尿が漏れるようになりました。26歳、30歳、35歳と3回出産しており、2回目と3回目の妊娠中と出産後には尿漏れがあったのですが、しばらくすると治りました。40代初めの頃はまだ年に数回程度だったのですが、最近は回数も多くなり、走ったり運動をしても漏れてしまうことがあります。これからは普通の生活ができなくなるのかと不安です。

(46歳 女性 M.A.)

Answer

骨盤底筋の傷みからくる腹圧性尿失禁と考えられます。

女性に多く見られる症状なのですが、膀胱・尿道・子宮などを支えている「骨盤底筋」という筋肉が、妊娠や出産、加齢などのために傷んだり弱くなったりして、排尿システムがうまくはたらかなくなることがあります。そうすると、おなかに力を入れただけでも尿が漏れてしまうのです。このような症状を「腹圧性尿失禁」といいます。3回出産を経験されていることから、おそらくAさんの場合も、腹圧性尿失禁ではないかと考えられます。

腹圧性尿失禁は、骨盤底筋を鍛える「骨盤底筋体操」という運動療法を続けることで、症状がかなり改善されます。また、侵襲の少ない手術による治療法もあります。まずは医療機関を受診してみてください。

Question

トイレがとても近く、せきやくしゃみで漏らしてしまうこともあります。

最近、1日に何回もトイレに行くようになりました。これまでなら我慢できていたような場面でも、どうしても我慢できなくてトイレへ走ってしまうことが多くなり、時には間に合わず漏らしてしまうこともあります。また、せき・くしゃみをした時、重いものを持った時などにも漏らしてしまいます。歳をとったせいなのでしょうか?

(61歳 女性 Y.Y.)

Answer

切迫性尿失禁と腹圧性尿失禁の「混合性」の尿失禁と思われます。

突然尿意が襲い我慢できなくなる「尿意切迫感」は、過活動膀胱の典型的な症状ですが、我慢できなくて尿が漏れるのは「切迫性尿失禁」といいます。また、せきやくしゃみで尿漏れするのは「腹圧性尿失禁」の症状です。この両方を持っている「混合性尿失禁」の女性は少なくありません。医療機関で診察と検査を受け、他の病気が無いことを確かめた上で、治療を受けてください。

お薬(抗コリン薬)で過活動膀胱の症状を改善させながら、骨盤底筋や膀胱の筋肉やじん帯を鍛える「骨盤底筋体操」「膀胱訓練」などを毎日続けることで、症状はずいぶん軽減するでしょう。また、食生活を見直し、水分のとりすぎなどにも注意してみるといいでしょう。

Question

脳梗塞のあと、トイレが近くなりました。

75歳の時に脳梗塞で倒れ、1ヵ月ほど入院しました。言語障害と麻痺が残り、今も週2日、リハビリに通っています。おかげで麻痺はずいぶんよくなったのですが、以前よりトイレが近くなってしまいました。身体が思うように動かないので、間に合わず漏らしてしまうこともあります。また、夜寝ている間も何度もトイレに起きてしまい、家の者にも迷惑をかけるので心苦しく、困っています。これも脳梗塞の後遺症なのでしょうか?

(76歳 女性 K.M.)

Answer

神経因性の過活動膀胱と考えられます。

トイレが近い「頻尿」、突然尿意が襲い、間に合わず漏らしてしまう「切迫性尿失禁」は、過活動膀胱に含まれます。過活動膀胱には、脳と膀胱を行き来している信号にトラブルが起こる「神経因性」のものと、それ以外の原因から起こる「非神経因性」のものがありますが、Mさんの場合は、脳梗塞の発作後に頻尿や切迫性尿失禁の症状が出たということですので、神経因性、つまり、脳からの「まだ出してはいけないよ」という信号が、膀胱や尿道にうまく伝わらないために、膀胱が勝手な動きをするようになったものと思われます。

この場合は、過活動膀胱を直接治療する薬(抗コリン薬)で症状を抑えることができます。他の病気が無いかもう一度病院で調べた上で、治療を受けてみてください。薬のほかにも、電気や磁気で神経を刺激して膀胱や尿道の働きを調整する治療法があります。

Question

乗り物に乗った時や、よその家に招かれた時、トイレが近くなります。

ふだんトイレが近いと感じることはあまりないのですが、電車やバスに乗っていると急にトイレに行きたくなり、途中で降りなくてはならなくなります。また、よそのお宅やデパートなど、慣れない場所に行ってもトイレが近くなり、数時間の間に5~6回トイレに通うこともあります。恥ずかしいので、最近は外出もあまりしなくなってしまいました。事前に必ずトイレに行くようにしているのですが……。

(28歳 女性 N.T.)

Answer

心因性の頻尿が疑われます。

トイレが近い「頻尿」はさまざまな原因で起こりますが、もし残尿感や排尿時の痛みなど他の症状が無く、ふだんはそのような症状が無いのなら、精神的なものが原因かもしれません。気にするとますますひどくなることもあるのではないですか?

まずは、医療機関で検査を受けてみてください。検査をした上で、身体に特別な異常がないようなら、心因性の頻尿と診断されます。カウンセリングや気持ちをやわらげる薬などが有効です。

ドクタープロフィール

西澤 理(にしざわ おさむ)
信州大学医学部附属病院 特任教授 / 昭和24年3月生まれ
学歴
東北大学医学部医学科卒業 医学博士
職歴
八戸市立市民病院(外科)
秋田大学泌尿器科(医学博士)
Queen’s University
McGill University(留学)
学会
日本泌尿器科学会(理事 H13/4~15/3)
日本排尿機能学会(理事長)
老年泌尿器科学会(理事 H16/5~)
日本性感染症学会 (理事 H13/12~)

過活動膀胱『カンタン120秒解説』
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