排尿障害・泌尿器科関連の用語集

診察室での医師との会話や病気の専門書を読む際に欠かせないのが、専門用語の理解です。排尿障害の診察で使われる専門用語を中心にご紹介 します。

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詳しい解説をご覧いただけます。

【 アセチルコリン:あせちるこりん 】
神経伝達物質の1つ。副交感神経や運動神経の末端から放出され、他の神経細胞や筋肉の細胞に情報を伝えます。
【 エコー検査:えこーけんさ 】
経皮的(皮膚の上から)にプローブをあて超音波を発信し、その反射を検出して画像を描出する検査。
【 壊死:えし 】
組織や細胞に物理的、化学的障害作用が加わり、これらの機能が全く失われ、細胞が死滅したときの細胞内の構造、形態の不可逆的な変化。
【 炎症反応:えんしょうはんのう 】
傷害性刺激によっておこった、傷害組織や傷害因子に対する生体の防御的または修復的局所反応。
【 黄疸:おうだん 】
胆汁の色素であるビリルビンが血液中に増加してビリルビン血症を呈し、そのために組織が黄色に着色した状態。
【 悪寒:おかん 】
体温の急激な上昇に先だち、皮膚の毛細血管が収縮し熱放散が減少することによって起こります。
【 カテーテル:かてーてる 】
体や臓器に挿入するための細いプラスチックやゴムの医療用の管。(おしっこが出にくい患者さんの尿道に通したりします)
【 加齢現象:かれいげんしょう 】
生物が成長・分化・形態の形成などの後に必ず受ける、時間経過に伴う衰退の現象。
【 鑑別診断:かんべつしんだん 】
ある疾患を、似たような症状を起こす他の疾患から区別して診断を下すこと。
【 ガンマカメラ:がんまかめら 】
体内に投与した放射性同位元素から放出されるガンマ線をとらえて画像にする装置。
【 γSm:がんませみのぷろていん 】
精漿より抽出した低分子量の糖蛋白。前立腺分泌液および前立腺上皮細胞の細胞質に局在する前立腺酸性フォスファターゼ(PAP)とは異なる特異抗原。
【 起立性低血圧:きりつせいていけつあつ 】
起立時には、重力のために下半身に血液が集中し血圧が下がり、脳への血液が減りやすくなりますが、健常人では脳循環の血流を確保するための血圧調整機構が働いています。しかし、神経疾患・発熱・長期臥床・降圧薬服用などのために、この調整機構が障害されると起立時の血圧調節がうまく働かず脳循環障害を起こします(立ちくらみと呼ばれることもあります。急に立ったときのめまい、動悸、失神などの症状です)。
【 クラミジア:くらみじあ 】
「尿道炎」とも呼ばれる性感染症。症状は水溶~粘液性の分泌物と尿道の痛み・かゆみや、会陰部の不快感が現れます。進行すると前立腺炎や精巣上体をおこす可能性があります。
【 結核菌:けっかくきん 】
ヒトや動物に全身性疾患である結核を引きおこす病原菌。結核菌は普通、肺だけにとどまりますが、他の臓器や骨、関節など筋肉以外の全身に広がることもあります。
【 血尿:けつにょう 】
尿に血液が混入している状態。目で見て尿が赤黒くなっている血尿(肉眼的血尿)と、目で見てもわからない血尿(顕微鏡的血尿)があります。
【 交感神経:こうかんしんけい 】
自律神経は、交感神経系と副交感神経系からなっていますが、前立腺では主に収縮作用に働きます。
【 高分化型腺がん:こうぶんかがたせんがん 】
正常な臓器の細胞に近い、おとなしいタイプのがん。
【 降圧剤:こうあつざい 】
高い血圧を正常値まで下げ、高血圧症を治療する薬です。利尿薬、β(ベータ)受容体遮断薬、カルシウム拮抗薬、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、アンジオテンシン受容体拮抗薬など多くの種類があります。この中で、とくに利尿薬は尿の量を増やすことから頻尿や尿失禁(尿漏れ)の原因となることがあります。
【 抗菌薬:こうきんやく 】
細菌を死滅させたり活動を弱める薬です。厳密には異なりますが、一般的には“抗生物質”と呼ばれるもののことです。膀胱炎の治療でも原因となっている菌を死滅させるために、抗菌薬はしばしば用いられます。
【 骨盤底筋:こつばんていきん 】
胴体の一番下、骨盤の中央部は内臓を支える骨がないため、骨盤底筋と呼ばれる筋肉や靭(じん)帯が膀胱や子宮、尿道などを支えています。女性では尿道が短いため、骨盤底筋が上手に働いて尿漏れを防いでいます。一方、出産などによって骨盤底筋が脆弱化するため、腹圧がかかった時の尿漏れ[腹圧性尿失禁(尿漏れ)]が起きやすくなります。
【 弛緩症:しかんしょう 】
筋の脆弱または筋の緊張性の減弱に起因する可動機能の極めて弱い状態。
【 自己導尿:じこどうにょう 】
専用のカテーテルを使用して、自らまたは家族の手によって尿道にカテーテルをいれて尿をだすこと。
【 腫瘍マーカー:しゅようまーかー 】
悪性腫瘍が産生する特異性のある物質で、腫瘍診断に用います。その物質を同定、定量することにより腫瘍の早期発見、治療効果の判定、予後の判定などに用いられます。(いろいろなマーカーがあり、いくつの値だったらがんを疑う、など目安が決まっています。)
【 自律神経:じりつしんけい 】
交感神経系と副交感神経系とに区分され、内臓諸器官や血管、腺などの不随意器官に分布して、消化、吸収、循環、呼吸、分泌、排泄および生殖作用などの調節を行なっています。
【 心因性:しんいんせい 】
精神的な悩みやショックが原因となっていること。
【 心身症:しんしんしょう 】
精神的原因が、身体の障害の原因となっている病気。
【 心理療法:しんりりょうほう 】
薬物療法や手術療法などの物理的治療ではなく、精神的な影響力だけを使う治療法。カウンセリング、精神分析、自律訓練などは心理療法の一つです。
【 性ホルモン:せいほるもん 】
生殖器および副腎皮質から分泌され、発生期の生殖腺の分化、性器の発達や機能維持、第二次性徴の発現および生殖機能をつかさどるホルモン。男性ではテストステロン、女性ではエストラジオールなどです。
【 前立腺特異抗原(PSA):ぜんりつせんとくいこうげん 】
前立腺の上皮細胞および尿道の周囲にある腺細胞より産生される蛋白で、本来の生理的役割は精液を液状化する働きを持っています。本来前立腺を有する男性ではある程度のレベルで血中に存在し、一般的には年齢とともに徐々に高い値を示すのが普通です。また、前立腺の大きさと相関し、前立腺の肥大がはじまる50歳を境にその正常値も高くなります。血中PSA値は前立腺がん患者で著明に増加し、また病勢をよく反映して変動することから、前立腺がんの診断、予後判定および経過観察の指標となります。
【 造影剤:ぞうえいざい 】
単純エックス線写真では見ることのできない臓器あるいは部位を映すようにする、あるいは正常組織と異常のある組織の区別をつきやすくする薬。
【 大腸菌:だいちょうきん 】
ヒトおよび動物の腸管内に常在し、乳糖分解能をもちます。通常は病原性がありませんが、下痢や胃腸炎をおこす病原性大腸菌もあります。
【 蓄尿:ちくにょう 】
1.膀胱に尿をためる働き
2.検査のための蓄尿は、尿中に排泄される成分を検査するために、一定時間(通常は24時間)に排泄された尿をすべてためることです。尿は一日に何度も排泄されますが、時間帯などによって排泄される成分(糖やたんぱくなど)の濃度は変動します。
【 中分化型腺がん:ちゅうぶんかがたせんがん 】
悪性度が中程度の前立腺がん。
【 低分化型腺がん:ていぶんかがたせんがん 】
最も悪性度が高く、正常細胞とは大きく異なるがん。
【 テストステロン:てすとすてろん 】
男性の場合、主に精巣から分泌される男性ホルモンの一種。第二次性徴を発現させ、タンパク同化作用を持ち、性腺刺激ホルモンの分泌を抑制し塩類の体内に蓄える作用を促進します。
【 糖尿病:とうにょうびょう 】
持続的な高血糖と時に糖尿を伴うこともある代謝異常で、神経や血管を障害して目や腎臓など身体にさまざまな病気(合併症)を引き起こす。すい臓から分泌されるインスリン(血糖を調整するホルモン)が絶対的に不足している1型と、インスリンの分泌不全とインスリン抵抗性による作用の低下が原因となっている2型とがある。
【 内視鏡:ないしきょう 】
からだの中に挿入して当該部位を直接観察し、診断、処置を行なう目的で開発された器具。泌尿器系で使われる場合、主に尿道から挿入します。
【 尿pH反応:にょうpHはんのう 】
尿のpH(酸・アルカリ度)は弱酸性ですが、飲食の影響をうけて多少変動します。ただし尿がアルカリ性に強く傾いたときは尿中に細菌が繁殖していることがあり、細菌感染の病気を疑います。また、服用している薬の影響などでpH値が大きく変わることもあります。
【 尿失禁:にょうしっきん 】
尿失禁とは、自分の意思とは関係なく尿が漏れてしまう状態(尿漏れ)。
【 尿潜血反応:にょうせんけつはんのう 】
尿の試験紙法による血尿の検出方法。目で見てもわからない血尿(顕微鏡的血尿)も尿潜血反応検査では陽性になります。試験紙法は非常に鋭敏な検査で、わずかの血液が混ざっただけでも陽性となります。 尿潜血反応が陽性だからといって、必ずしも尿潜血とは限りません。
【 尿たんぱく:にょうたんぱく 】
正常でもごくわずか尿中に出ますが、腎臓の機能が低下すると、この値が大きくなります。
【 尿沈査:にょうちんさ 】
尿を遠心分離器にかけて、沈殿させた有形成分(沈査)を顕微鏡でみる検査。
【 尿糖:にょうとう 】
試験紙を用いて尿のなかの糖分を調べる検査。糖尿病の有無を診断するのに有効です。尿糖が陽性で血糖値が高い場合は直ちに糖尿病と診断されますが、血糖値が高くないのに尿糖が陽性になる場合(腎性尿糖)や、血糖値が高くても尿糖が陰性になる場合もあります。
【 尿路感染症:にょうろかんせんしょう 】
腎臓、尿管、膀胱、尿道など尿の通り道(尿路)のどこかに細菌(主に大腸菌)が感染して、炎症を起こす病気。炎症を起こす場所によって、腎盂腎炎、膀胱炎・尿道炎などに分かれますが、まとめて尿路感染症と呼びます。
【 尿路結石:にょうろけっせき 】
腎臓・尿管・膀胱・尿道に結石が発生している状態。結石の場所によってそれぞれ腎結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石と呼ばれます。尿中のカルシウム、マグネシウム、尿酸などが成分。腎臓結石や尿管結石では激しい痛みや血尿などの症状がみられ、膀胱結石では膀胱刺激による頻尿、排尿時の痛み、血尿が主症状です。
【 脳下垂体:のうかすいたい 】
両眼の奥の正中にあるホルモンの中枢。成長ホルモン、副腎皮質刺激ホルモン、甲状腺刺激ホルモン、性腺刺激ホルモン、黄体刺激ホルモン、メラニン細胞刺激ホルモン、抗利尿ホルモンなどを分泌し、からだ全体のホルモンのバランスを取っています。
【 白血球:はっけっきゅう 】
血液中の免疫細胞のこと。免疫機能の中心的な存在です。白血球は、外から体内へ侵入してくる病原体や、自身の体内で発生した異物(がん細胞、自己細胞の死骸、悪玉コレステロールなど)を取り除きます。
【 パーキンソン病:ぱーきんそんびょう 】
脳の神経伝達に異常が起き、運動の指令が正しく伝わらないために、動作をスムーズに行えなくなる病気です。ふるえや歩行障害、動きがにぶくなるなどの症状がみられ、蓄尿の障害もしばしばみられます。
【 頻尿:ひんにょう 】
排尿の回数が多くなること。いわゆるトイレが近いことです。排尿回数が1日8回以上を頻尿、夜間も排尿のために1回以上起きなければいけない状態を夜間頻尿と言います。
【 ブドウ球菌:ぶどうきゅうきん 】
ブドウの房状に配列し増殖するグラム陽性菌。病原性の強い黄色ブドウ球菌と病原性の弱い表皮ブドウ球菌の2つに大別されます。黄色ブドウ球菌はヒトの化膿性疾患や食中毒の代表的な原因菌の1つです。
【 膨満感:ぼうまんかん 】
正常でもごくわずか尿中に出ますが、腎臓の機能が低下すると、この値が大きくなります。
【 腰椎麻酔(→脊椎麻酔):ようついますい(→せきついますい) 】
背骨のそばを通っている脊髄に局所麻酔をかけて、下半身の感覚や運動を麻痺させるものです。細い針を脊髄腔といわれる場所に背中から刺して、局所麻酔薬を注入します。
【 淋病:りんびょう 】
淋菌という細菌からおこされる性感染症。
【 α1受容体遮断薬:あるふぁわんじゅようたいしゃだんやく 】
α1ブロッカーともいい、前立腺肥大症の治療に用いられる薬です。α1受容体がアドレナリンと反応しないようにするはたらきを持つ薬です。尿道や前立腺の筋肉の働きを緩め、尿を出やすくします。血管を緩める作用もあるため、血圧が下がることもあります。
【 PSA(前立腺特異抗原):ぴーえすえー 】
前立腺の上皮細胞および尿道の周囲にある腺細胞より産生される蛋白で、本来の生理的役割は精液を液状化する働きを持っています。本来前立腺を有する男性ではある程度のレベルで血中に存在し、一般的には年齢とともに徐々に高い値を示すのが普通です。また、前立腺の大きさと相関し、前立腺の肥大がはじまる50歳を境にその正常値も異なります。血中PSA値は前立腺がん患者で著明に増加し、また病勢をよく反映して変動することから、前立腺がんの診断、予後判定および経過観察の指標となります。

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