今回はチリ共和国のトイレ事情をご紹介します。
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今回はチリ共和国のトイレ事情をご紹介します。
チリでは上下水道が整備されているため、ほとんどが洋式便器の水洗トイレです。国立公園内の公衆トイレでもドラム缶にためた水を手桶で汲んで流す手動水洗式で、流れた汚水は地面に浸透するしくみです。
チリ北部は砂漠気候ですが、水はアンデス山脈から200kmにも渡り、パイプで運ばれているので、アンデスに雪がある限り水には困ることはありません。先進国ではトイレットペーパーはどこでも備えられているのが普通ですが、この国ではそうではありません。都心の最先端オフィスビルを除き、たとえば市役所のようなところでもありません。そのため、旅行するときはもちろん、外出時でも、1〜2回分くらいの紙を持参して出かけことになります。
南米での主な移動手段はバスですが、長距離バスには水洗トイレが付いています。チリは南北4300kmと長い国で、12時間以上バスに乗っていることもザラですからトイレは必須です。そして、もちろん、紙を持参。なお、国営航空(ランチリ航空)の旅客機にはペーパーはついていますが、それが持ち去られないようにペーパーホルダーには、南京錠が付けられています。
執筆:青年海外協力隊チリ派遣OG、千葉日建工科専門学校講師 松崎志津子
監修:日本トイレ協会
コーディネーター:NPO法人 都市計画・建築関連OVの会
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