アフリカのトイレ様式は大きく分けて3パターンあり、今回はその中の1つであるギニア共和国をご紹介します。
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アフリカのトイレ様式は大きく分けて3パターンあり、今回はその中の1つであるギニア共和国をご紹介します。
ギニアのトイレは、首都コナクリなど一部の大都市で普及している水洗式を除けば、汲み取り式が大半をしめます。中でも、興味深いのは、学校の汲み取り式トイレです。トイレは、教室棟とは別棟にあり、男女別にそれぞれ2〜3つのブースが長屋式に並んでいます。ブースは、子どもが二人くらい向き合ってしゃがめるくらいの広さで、床には小穴が2つ開いています。小穴の下は、深さ2.5メートルほどに掘下げられ、自然浸透式の肥溜めになっています。
そして、この二つの小穴は、二人一緒に用を足すためではありません。
溜めた排泄物を数年間かけてカラカラに乾燥させ、最後は人力でかき出すために、乾燥期間中の穴には蓋をし、もう一つを使うようにと意図されたしくみなのです。
しかし、ギニアの学校のトイレ事情には、子どもの多さに対するトイレ数の不足、慢性的な水不足による維持管理の難しさなどの問題点もあり、現在改善が進められています。
執筆:NPO法人 都市計画・建築関連OVの会 市川 達也
監修:日本トイレ協会
コーディネーター:NPO法人 都市計画・建築関連OVの会
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