前立腺肥大症で閉塞が強く、薬物療法では十分な改善がみられなかった場合、まず検討されるのが内視鏡を利用した手術(TURP・経尿道的前立腺切除術)です。麻酔をした上で、尿道に直径1cm以下の細い内視鏡を挿入し、電気メスで肥大した前立腺の組織を削り取ります。電気メスのかわりにレーザーを使う場合もあります。手術には熟練を要します。所要時間は30分から1時間程度ですが、3〜7日間ほど入院が必要です。熟練した医師が行えば、排尿障害の症状はほぼ消失し、その効果は手術の翌日から感じられることが多いようです。
【 TURPによる手術 】
内視鏡の先端からループという電気メスで肥大した前立腺を切除します。ただし、膀胱の出口にある前立腺を削り取った結果、膀胱の出口が緩んで、射精した精液がペニスから射精されずに膀胱内に逆流する(逆行性射精)ようになる場合が、まれにあります。精液は尿に混じって排泄されるので、健康上問題はありませんが、妊娠を望む場合、通常のセックスでは妊娠が成立しなくなるので、人工授精などの方法が必要になります。また、手術後、出血したり、一時的に尿が出にくくなる場合がありますが、これらは適切な処置を受ければ改善されるので、心配はいりません。 |