○ 前立腺がんの早期発見のために
前立腺がんは初期には自覚症状があらわれにくく、症状を自覚したときには、すでにがんが進行している場合が多いものです。そのため、自覚症状に頼らず、検査を受けることが必要です。前立腺がんの早期発見に有効なのは、血液検査で血液中のPSA(前立腺特異抗原)量を測定することです。この値が一定のレベルを超えると、高い確率で前立腺がんの可能性があります。会社などの健康診断の項目に含まれている場合もありますが、50歳をすぎたら年に一度、内科や泌尿器科にかかった時に、PSAの値も調べてもらうといいでしょう。
○ 前立腺がんの予防とは?
前立腺がんの原因として、遺伝的な要因や、生活習慣などいくつかのことが指摘されていますが、はっきりとした因果関係はわかっていません。したがって、前立腺がんの予防のために有効なことを具体的にあげることはできないのです。ただし、簡単な血液検査で早期発見が可能な病気なので、まず早く見つけて早く治療を開始する、これが最大の予防法といえるでしょう。
◆ 前立腺がんの種類
前立腺がんの分類方法はいくつかありますが、WHOの提唱によれば、「高分化型腺がん」「中分化型腺がん」「低分化型腺がん」の3種類に分類されます。
「高分化型腺がん」は、正常な前立腺の細胞に近い、おとなしいタイプのものです。
「中分化型腺がん」は、悪性度が中程度の前立腺がんをさします。
「低分化型腺がん」は、最も悪性度が高く、正常細胞とは大きく異なるがんです。
また、前立腺がんの進行期は4つの段階に分類されています。
|
「病期A」 |
前立腺内のごく小さながんで、他の手術で摘出された組織から偶然発見されたもの。 |
| 「病期B」 |
前立腺内にとどまっているがん。 |
| 「病期C」 |
前立腺の被膜をこえて広がっていたり、精のうに浸潤しているがん。 |
| 「病期D」 |
骨やリンパ節、遠隔臓器への明らかな転移がある進行がん。 |
|
|